昆布の話

昆布の選び方と美味しい昆布

山と海と太陽に育まれる昆布。
産地によって個性や持ち味もさまざま。

美味しい昆布は、よく乾燥していて香り高く、緑褐色でつややかなのが特長です。とくに天然ものは風味がよく、山々とつながる河口付近にかけて、よい昆布が採れるといわれています。山の清流が海に多くの栄養をもたらし、海や太陽の恵みが美味しい昆布を育てます。
日本で採れる昆布の品種は45種類あり、産地によって区分されています。その約9割は北海道産です。おもな種類として利尻昆布、羅臼昆布、日高昆布、長昆布、真昆布、細目昆布などがあります。産地ごとに地形や暖流・寒流の流れがちがい、昆布の個性が生まれます。大きさや厚さ、繊維のやわらかさ、香りや味わい。それぞれの持ち味を生かして、使い分けることがポイントです。


富山と昆布の歴史

昆布は脇役ではなく身近なごちそう。
富山と昆布を結ぶ、ご縁のはなし。

昆布王国といわれる富山は、スーパーマーケットの商品棚に多種多様な昆布がならび、それぞれのご家庭で使い分けられています。おむすびやお味噌汁にとろろ昆布、お魚や山菜の昆布じめ、煮物やおでん、昆布かまぼこ、おもち、パン……。富山の人にとって、昆布は脇役ではなく、身近にあるごちそうです。

昆布が富山の食文化に根付いた理由は2つあります。1つめは、北海道からの交易船「北前船」の寄港地として栄え、昆布やニシンが手に入ったこと。昆布巻きの具材にニシンや鮭が多いのはその名残です。2つめは明治時代、富山から北海道まで出稼ぎに行く人が増え、現地から親元へ美味しい昆布を送っていたこと。まじめで勤勉な富山人は、北海道の険しい漁場を次々と開拓し、働き手としても重宝されたそう。こうした長い歴史の中で、富山と昆布に美味しいご縁が結ばれたのです。


昆布の成分

ミネラル、カルシウムたっぷりの昆布。
美味しく食べて、からだすこやか。

昆布には、旨み成分として知られるグルタミン酸のほか、体にうれしい栄養がたくさん含まれています。新陳代謝を活発にし、美肌や美髪のもととなるヨウ素。整腸作用があり、余分な塩分と水分を排出して、コレステロールや血圧を下げる働きがあるアルギン酸。すい臓の活動を促し、血糖値の上昇を抑えるバナジウム。老化防止に有効なフコイダン。疲労を回復するビタミンB1、B2。骨を元気にするカルシウムは、なんと牛乳の7倍も。昆布の表面に浮かび上がる白い粉はマンニットというアミノ酸で、グルタミン酸と並んで美味しさの決め手となる成分のひとつです。

保存方法 昆布は湿気をさけて、冷暗所で保存します。冷蔵庫に入れるのもOK、もちろん戸棚でも大丈夫です。長さをカットして、缶やビンに入れておくと使いやすく便利です。